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降りかかった災難

らぶねはただいま治療のためs/dのみの食事なので、手作り食はあねねがフライパンごといただきます。

今日はそこにみまりちゃんが行きつき、一緒に食べ始めました。
あねねも気にするでもなく並んで食べていたのですが、突然怒ったあねねは次の瞬間、みまりちゃんの首根っこをくわえると、右に左に二度三度ブルブルと振り回し、遂にはポーンと投げ飛ばしたのでした。

宙を舞ったみまりちゃんはなすすべなく気づいたときにはフライパンから1メートルほども離れた床に落下していました。目の見えないみまりちゃんは上手には着地出来ないのです。
みまりちゃんはといえば、何事が起きたものかと理解できず、キョトンとしていました。

『みまりちゃん大丈夫?』と抱き上げたところで、はじめて我にかえり『にぁ~!!』と声を上げたのでした。
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ちょっと失意のみまりちゃんでしたが、気を取り直して、食事中のあねねの唾液やらごはんやらでベトベトになった身体のあちこちを舐めまわして、びっくりの瞬間を思い出したり、ご飯のおいしさを思い出したり、複雑なひとときが流れたのでした。
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あねねはというと、何事もなかったかのようにフライパンを舐めまわして満足そうでした。
今日のごはんはよほど美味かったのでしょう。
あねねは最近食べ物への執着が出てきたようで、残さずしっかり食べるようになりました。