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シギ君を偲んで8【しりゅう君にはかなわない】

子犬の頃あまり車に乗らなかったシギ君は車酔いがひどくて2キロと乗っていられませんでしたが、短い距離を乗って練習をして車に乗る要領を会得していきました。
しりゅう君から教えてもらったことも多かったと思います。

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シギ君が成長して実力がついてきたころ、リーダーだったしりゅう君は2階に上がりたいシギ君を階段の途中でとうせんぼしていたことがありました。
まだまだ実力でも順位でもしりゅう君にはかなわないシギ君は階段の下で見上げていました。

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シギ君は股関節がとても柔らかく、胴の太さより少ししか高くないベッドの下に潜って夏を過ごしていました。
これは最後の夏まで変わらずやっていたことで、しりゅう君にはできない芸当でした。

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室内で暮らすようになってから覚えた特技がありました。
ペットボトルのキャップ外しです。のちにはセキュリティリングを外してから、キャップを外すテクニックを身に付けていました。

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